海松というのは、磯の岩などに付着している藻のことで、それにちなんだ暗い緑色がこの色です。一般的には年配の人向けのキモノの色として用いられることが多かったようですが、祝儀の折のおめでたい色とされていたようです。色名としては古く、平安時代から用いられていたようですが、中性、近世と引き続き人気がありました。
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