藍を下染めしたところに刈安を掛けて染め上げられたこの色は、かなり青黒味を含んだ緑色です。木賊というのは、砥草とも書かれる茎の硬い多年草で、昔は民家の庭先にはよく植えられていたなじみの深い植物だったようです。この色名が作られたのは鎌倉時代に入ってからのようで、武士の服色に愛用されたといいます。
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