友禅流し〜@yuzen友禅ネット
友禅のモチーフ探訪

友禅流し

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ある意味、京都の文化は豊富できれいな水によって育まれてきたといっても過言ではありません。酒作りしかり、茶道しかり、友禅においてもきれいで豊富な水は絶対的な条件です。色の仕上がりを左右する良質の水に恵まれていたことが、友禅をはじめとする染色技法が京都で発展した大きな要因です。

東に鴨川、西に桂川、中央に堀川、それ以外にも小さな川が何本も町中を縫うようにながれ、また井戸水もあちこちで涌き出て、昔から京都は水とともに生活がありました。

その水を使った友禅におけるもっともダイナミックな工程が、生地から不要になった糊や染料を流し落とす「水洗い」です。かつては、鴨川や桂川、堀川などで行われてきたのですが、昭和45年に水質汚濁防止法が施行されて以後、行われることはなくなりました。

今は、「水元」と呼ばれる専門の工場において、地下水をポンプでくみ上げ、擬似的な川を作ってそこで洗いが行われます。決して水道水では行われません。水道水には、さまざまな不純物が混じっており、キモノの発色を妨げるからです。川で行うにしても、工場内で行うにしても、携わる職人さんにとってはかなりつらい作業です。

上の写真は、毎年、8月の上旬に、三条と四条の間の河川敷で開催される「京の夏祭り・友禅流しファンタジー」というイベントの風景です。洗いを済ませた反物を使い、ゴム長靴に前掛け姿の職人が川に入って、色鮮やかな染め生地を次々に川に流してすすぎ、洗いが終わると川原に干すというものです。あくまでもデモンストレーションですが、キモノの町・京都を象徴する夏の風物詩として定着しています。


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