蘇芳というのは、熱帯性の豆科の木の実や木質部を煎じて作られた染料のことで、かなり濃い目の紅色です。もちろん当時は輸入品ですが、正倉院の御物のなかにも見られるくらい古くから親しまれたようです。ただし、着用はかなり上流階級の人に限定されたようです。
Back Page