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和のコラム
※こちらは京都のこと、和雑貨のこと、着物のこと、和の暮らしのことなど四季折々の話題をコラムにしてお届けするコーナーです。不定期にアップしますが、どうぞお楽しみに!
第1話:めでたいものいろいろ (2001.12.10 up)

昔の人は、招福のアイテムを生み出すのがとても上手だったと感じます。言葉遊びに長けていて、「ほう、なるほど…」と思わせる“こじつけパワー”には脱帽です。
今回は、日本古来から伝わる“めでたい”アイテムの由来やいわれについて調べてみました。これだけ知っておけば“縁起もの博士”間違いなし。『ティータイムの話題』としてどうぞ…。(^^ゞ

どちらかといえば最近人気の出てきたラッキーアイテムです。

  • 福籠(福がこもる)
  • 福来朗(福が来て明るくなる)
  • 不苦労(苦労知らず)

などと当て字されます。また、首がよく回る(お金のまわりがよい)、暗闇でも目がよく利く(暗い時代にも進むべき道を見つけ出してくれる)ということで、商売繁盛の守り神としても人気です。飾りとして目のつくところに置くとよいでしょう。

七福神の恵比寿さまが抱える魚として有名です。ずばり“めでたい”。

ちなみに「鯛のおかしら付き」ってよく言いますが、「おかしら」は「尾頭」と書きます。「頭としっぽの全部ついた鯛」と言う意味です。(私、ずっと御頭(頭がついてる)という意味だ、と思ってました。(^^ゞ)これは、切り身にすると「縁が切れる」といわれて嫌われたからだといいます。めでたい時に鯛を丸ごと一匹使うのには意味があったんですね。

七福神の大黒天さまの持ち物。一寸法師のお話でも有名。ある意味「ドラ○もん」と通じるところがあるような気がするのは私だけ?望むものが何でも望んだだけ出てくることから、「商売繁盛」のシンボルとされる。うちにもほんまもんがほしぃ〜っ!

こちらも商売繁盛のシンボルとして有名。「福かえる」ということで人気です。特にヒキガエルをモチーフにしたものは「(お客様が)引き返る」といわれ、お店のリピーターになってくれるということで、とても縁起がよいとされます。また、口が大きく、何でも飲み込むことから、「たくさん貯まる」「儲かる」とされたりもします。

どちらかというと生き物の中では人気がありませんが、家に福をもたらすといわれて縁起物としては古くから知られています。脱皮を繰り返すことから「成長」「不老」のシンボルとされ、「細く、長く生きる」との事で縁起がいいとされます。特に白へびは“神の使い”として珍重され、見つけたら幸福になるというのが定説です。

達磨大師がモデル。インドの香至国という国の王子さまとして生まれた方が、出家して中国に渡られたといわれます。まるっこい縁起だるまは「七転び八起き」といわれ、不屈の精神が宿るとされています。

「福を招き」「人を招く」といわれます。右手あげ、左手あげにはそれぞれ意味があります。

もちろんこれ以外にも、いろいろありますが、それぞれの縁起ものには、時代、土地に応じて様々な逸話が存在するようです。興味のある方は調べてみても面白いかも知れません。


今回のコラムは、メーカーの企画担当、山口さんより寄稿頂きました。山口さんはわたしがいつも商品の仕入れで直接お世話になっている人です。でも取引先担当者という枠を超えて、毎日のように着物のことやインターネットのことなどいろいろ語り合っている仲なのです。ゆかた情報サイト「ゆかたりずむ」のウェブマスターとしても日々奮闘しています。

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